ブックタイトル平成24年度 健康診断・作業環境測定

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概要

平成24年度 健康診断・作業環境測定

健康診断移をみると、23年~24年度はほぼ横ばいとなっており、今後の動向を見ていく必要はありますが、肥満(BMI≧25)率についても、歯止めがかかったような状況が見られます。全国的にも、国民健康栄養調査の結果において肥満率、腹囲オーバー率について男女とも歯止めがかかっている状況がみられます。次に、腹囲オーバー率と肥満(BMI≧25)率についてみていきます。腹囲や体格指数のBMIは、いわゆる肥満を現す指標ですが、当協会の健診結果において、この2つの指標の有所見率に差があります〈図6〉。男性は、BMIが25以上の人より腹囲がオーバーしている人の方が多い状況です。このことを平成24年度男性のデータで比較すると、40歳代で10.0ポイント、50歳代では16.7ポイント、60歳代では21.7ポイント、70歳代以上では26.1ポイントの差があり年代が上ると差が開いていきます。したがって、40歳代以上の男性は、BMIが25未満で安心しないで、内臓脂肪蓄積を表す腹囲にも注目して生活改善をしていただくほうがよいでしょう。女性は、逆に肥満(BMI≧25)率より腹囲オーバー率の方が低くなっています。これは、腹囲の有所見を90cmオーバーとしていることによるものであると思われます。次に、メタボと関係がある3項目(血糖、血圧、脂質)の有所見率の5年間の推移をみると、概ね男女共に減少傾向にあります〈図7〉。〈図7〉血糖・脂質・血圧有所見率5年間の推移50有所40見率30(% 20)10血糖有所見率推移(男性)50有所40見率30(% 20)10血糖有所見率推移(女性)0全世代平均~1920~30~40~50~60~70~年代年代0全世代平均~1920~30~40~50~60~70~年代年代50有所40見率30(20%) 10脂質有所見率推移(男性)50有所40見率30(20%) 10脂質有所見率推移(女性)0全世代平均~1920~30~40~50~年代60~ 70~年代0全世代平均~1920~30~40~50~年代60~ 70~年代有所見率(%)5040302010血圧有所見率推移(男性)50有所40見率30(20%) 10血圧有所見率推移(女性)0全世代平均~1920~30~40~50~60~70~年代年代0全世代平均~1920~30~40~50~60~70~年代年代20年度21年度22年度23年度24年度この3項目の有所見率の減少はメタボ率の減少につながっていくものですが、メタボ率の5年間の推移はこの3項目ほどの減少を示していません。これは、メタボ判定の要件が腹囲と他の2項目を満たすとされている事が要因の1つに挙げられると思われますが、今後の動向を見ていきたいと思います。この3項目の有所見率の減少を「メタボ予防の意識が高くなり健診結果が生活習慣の改善に活かされた成果である」としたいところですが、脂質については23年度~24年度にかけて上昇しており、この動きについても見ていきたいと思います。4.喫煙率24年度は横ばい、依然全国と比べて高い喫煙率!!平成17年度からの8年間の喫煙率は〈図8〉のとおりです。平成17年度より順調に減少してきた男性の喫煙率がここにきて鈍化しました。平成22年10月の大幅なタバコの値上は、22年~23年度の喫煙率減少に一定の効果があったと思われますが、平成24年度は、全世代平均を見ると、喫煙率はほとんど下がらず横ばい状態です。また、男性の喫煙率は全国平均より13.2ポイントも高く、ますますの禁煙対策が必要です〈図9〉。女性も緩やかに減少してきていたものが23年~24年3平成24年度健康診断・作業環境測定集計報告書