ブックタイトル平成24年度 健康診断・作業環境測定

概要

平成24年度 健康診断・作業環境測定

健康診断平成24年度の健康診断受診者(雇入健診、一般健診、全管健診、組合健診)約228,100人についての集計結果を報告します。1.性年齢別構成、職業分布男女比7:3職業分布に男女差あり平成24年度の男性受診者は157,400人、女性は70,700人で、男女の比率は約7:3です〈図1〉。平成24年版厚生労働白書によると全国の女性の労働者割合は42.7%でした。それに比べ当会の健診結果では女性の労働者割合は31.0%であり、全国と比べ10ポイント以上低い状況です。男女の年齢構成はほとんど同じです〈図2〉。これを職業別にみると男女間で職業分布に差が見られます〈図3〉。男性は、生産工程･労務作業者(製造業者)が圧倒的に多く57.1%を占めており、専門的・技術的職業従事者、運輸・通信従事者、販売従事者が8.4%でそれに続きます。女性も、生産工程･労務作業者(製造業者)が37.4%と最も多いのですが、事務従事者、専門的・技術的職業従事者、販売従事者も大きな割合を占め、男性とは職業分布が異なっています。〈図1〉受診人数女性70,700人31.0%男性157,400人69.0%〈図2〉性別年齢構成0.81.1男性18.126.722.519.311.50.91.2女性19.221.823.422.011.60%20%40%60%80%100%年代19以下20~30~40~50~60~70~〈図3〉職業分布0.5%8.4%6.1%男性専門的・技術的職業従事者管理的職業従事者(含役員)事務従事者1.6%14.0%女性1.3%専門的・技術的職業従事者管理的職業従事者(含役員)事務従事者7.0%販売従事者販売従事者57.1%8.4%7.9%2.1%1.8%0.6%サービス職業従事者保安職業従事者農林漁業作業者運輸・通信従事者生産工程・労務作業者その他の職業0.5%0.5%0.05%37.4%7.1%10.9%26.6%サービス職業従事者保安職業従事者農林漁業作業者運輸・通信従事者生産工程・労務作業者その他の職業2.検査項目別有所見率男性の有所見率が高い検査項目別の有所見率は、血液一般を除き男性の有所見率が高く、特に肝機能、肥満、脂質、聴力4000Hzの項目について差が大きくなっています〈図4〉。聴力4000Hzの有所見率において男性が高くなっているのは、男性では生産工程・労務作業従事者(製造業者)が半数以上を占めている事が影響していると思われます。〈図4〉検査項目別有所見率30※BMIとは体格指数として肥満の状態を表す。BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)BMI=22(標準)BMI≧25を肥満としている男性女性計25有所20見率( 15%)10検査項目501000Hz聴力4000Hz聴力X線検査胸部血圧血液一般肝機能脂質血糖尿糖尿蛋白心電図肥満※BMI≧251平成24年度健康診断・作業環境測定集計報告書