ブックタイトル平成24年度 健康診断・作業環境測定
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平成24年度 健康診断・作業環境測定
作業環境測定(4)粉砕粉砕機を使用しての樹脂製品の粉砕作業では、粉砕される樹脂の種類及び粉砕機への樹脂の投入頻度により騒音の発生量が変動しており、また粉砕機自体の稼働音も影響しています。(5)ベルトグラインダー研磨ベルトグラインダー研磨では、手持ち式グラインダー・ショットブラスト機による金属材料の研磨作業に伴い騒音が発生し、手持ち式グラインダーでは研磨作業者の騒音暴露が大きくなっており、ショットブラスト機は自動的な研磨作業ですが、稼働時間が作業場の騒音の評価に影響しています。4.改善対策「騒音障害防止のためのガイドライン」では、管理区分ごとの対策を次のように示しています。・第1管理区分の場合第1管理区分に区分された場所については、当該場所における作業環境の継続的維持に努めること。・第2管理区分の場合①第2管理区分に区分された場所については、当該場所を標識によって明示する等の措置を講ずること。②施設、設備、作業工程又は作業方法の点検を行い、その結果に基づき、施設又は設備の設置又は整備、作業工程又は作業方法の改善その他作業環境を改善するため必要な措置を講じ、当該場所の管理区分が第1管理区分となるよう努めること。③騒音作業に従事する労働者に対し、必要に応じ、防音保護具を使用させること。・第3管理区分の場合①第3管理区分に区分された場所については、当該場所を標識によって明示する等の措置を講ずること。②施設、設備、作業工程又は作業方法の点検を行い、その結果に基づき、施設又は設備の設置又は整備、作業工程又は作業方法の改善その他作業環境を改善するため必要な措置を講じ、当該場所の管理区分が第1管理区分又は第2管理区分となるようにすること。なお、作業環境を改善するための措置を講じたときは、その効果を確認するため、当該場所について作業環境測定を行い、その結果の評価を行うこと。③騒音作業に従事する労働者に防音保護具を使用させるとともに、防音保護具の使用について、作業中の労働者の見やすい場所に掲示すること。具体的な対策としては、次のことが考えられます。①騒音を発生する装置及び被加工材料等を騒音発生が抑制できる材質に変更する。②ショットブラスト・プレス機・粉砕機・ロール機等の騒音源を定期的に点検・整備し、騒音発生を抑制する。③騒音源への防音シート・防音壁等の設置により騒音の伝搬を抑制する。④騒音を発生する場所での作業方法・作業頻度の改善により騒音の発生を抑制する。⑤作業者に耳栓・イヤーマフ等の防音保護具を着用させる。5.改善事例以前、第2管理区分・第3管理区分であった作業場で、助言・提案に基づく対策、また事業場独自の対策を講じた結果、管理区分が第1管理区分或いは第2管理区分に移行し改善された作業場の事例を下記に示しました。〈事例1〉塩ビ製部品の加工作業場の改善事例塩ビ製部品を溶着機へセットし加工後収納する作業を繰り返す業務で、溶着機稼働時に加工部分で高音が発生し、第3管理区分になった。改善策として、溶着機の加工部分へアクリル板等の囲いの設置を提案し、第1管理区分になった。〈事例2〉ロール機及び押出機でのゴムの製造作業場の改善事例ロール機を用いてゴム等を練る業務の中で、付設の押出機の稼働音が連続して大きく第3管理区分になった。改善策として、押出機の点検・整備による騒音の低減を提案し、装置の一部を整備した結果、第2管理区分になった。〈事例3〉塩ビ製品の粉砕作業場の改善事例塩ビ製品を粉砕機へ投入し粉砕する作業場で、粉砕時に発生する粉砕音が大きく、第3管理区分になった。9平成24年度健康診断・作業環境測定集計報告書