平成23年度 健康診断・作業環境測定 page 8/12
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作業環境測定1作業環境測定の実施状況作業環境測定の目的は、労働者の健康を阻害する可能性のある有害物質を取り扱う作業場について、作業環境測定(以下「測定」という。)を定期的に実施し、その作業場に有害となる....
作業環境測定1作業環境測定の実施状況作業環境測定の目的は、労働者の健康を阻害する可能性のある有害物質を取り扱う作業場について、作業環境測定(以下「測定」という。)を定期的に実施し、その作業場に有害となる因子がどの程度存在しているか、またその環境で働く人が有害因子にどの程度さらされているかを把握して環境改善に役立てることです。1.平成22・23年度の測定結果当協会の平成22・23年度の作業環境測定結果は〈表1〉のとおりです。延べ作業場数の合計は、平成22年度が1,103作業場、平成23年度が1,106作業場で、有機溶剤の作業場が最も多く、次いで粉じん・特定化学物質・騒音の順となっています。平成23年度は、粉じんと特定化学物質の第3管理区分作業場が平成22年度に比べ増加しています。この主な要因としては、粉じんについては、遊離けい酸の含有率の高い粉じんの取り扱いが多い型ばらし・袋詰〈表1〉平成22・23年度作業環境測定結果延単位作業場の管理区分事業場数作業場数測定対象第1管理区分第2管理区分第3管理区分22年度23年度22年度23年度22年度23年度22年度23年度22年度23年度粉じん石綿特定化学物質鉛有機溶剤騒音事務所761390186160751400185170278210406437602862103063877023129605263824528905162927 180 04 40 071 8320 3220 230 04 100 046 3918 16(注)第1管理区分ほとんど(95%以上)の場所で気中有害物質の濃度が管理濃度を超えない状態(作業環境管理が適切である)第2管理区分気中有害物質の濃度の平均が管理濃度を超えない状態(作業環境管理になお改善の余地がある)第3管理区分気中有害物質の濃度の平均が管理濃度を超える状態(作業環境管理が適切でない)め業務の作業場に問題が多く、管理濃度が厳しいため少しの作業でも多く粉じんが拡散すれば、また堆積粉じんの再飛散等の影響により、第2管理区分の作業場が第3管理区分に移行し易いことが原因になっています。特定化学物質では、平成23年度に新規に測定を実施した作業場の内、環境改善を必要とするホルムアルデヒドを取り扱う作業場が含まれているためです。有機溶剤は、平成22年度の第3管理区分の作業場の一部が改善対策の実施により平成23年度に第2管理区分に移行しています。そして、騒音では、平成22年度の第3管理区分の作業場は少し減少していますが、第1管理区分の作業場の一部が第2管理区分に移行しています。2作業環境測定結果について平成22年度は粉じんについて測定結果の推移・傾向を取りまとめましたが、平成23年度は特定化学物質及び有機溶剤について測定結果の推移・傾向等を取りまとめてみました。1.特定化学物質の測定物質別の作業場数と測定結果の推移特定化学物質として主なものは、医療用器具の滅菌処理に使用されているエチレンオキシド(酸化エチレン)ガス、生〈図1〉特定化学物質作業場の対象物質とその割合物等の標本の保存や表面処理の添加剤・消毒等に使用されているホルムアルデヒド、金属や樹脂製品のメッキ工程等に使用されているクロム酸及びその塩、鋳造工場等での溶解作業やガラスコーディング作業場での部材のシール(貼り合せ)作業で使用されているマンガン等があります。:エチレンオキシド(44作業場):ホルムアルデヒド(35作業場):クロム酸(12作業場):マンガン(6作業場):その他(6作業場)平成23年度実施の特定化学物質の測定作業場数を特定化学物質障害予防規則対象物質別で区分すると、〈図1〉に示すとおりエチレンオキシドが最も多くなっています。7平成23年度健康診断・作業環境測定集計報告書